...が彼は昨夜のことなどはまったく忘れてしまったようなけろりとした顔をしていた...
有島武郎 「星座」
...昨夜の寒さで風を引いたのであらうと思ひながらだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あの人はなにしろ昨日からかげんが悪くて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――昨夜、父の友人の相手をして、ウイスキーと焼酎をしたたか飲んだ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...昨日死んだ看護婦の名を呼んだ...
永井隆 「長崎の鐘」
...昨晩、もし仏頂寺、丸山らがいあわせたところへ、あの女が飛び込んで来たならば、事は無事に納まらないと思い来(きた)ると、兵馬は怖れて、かえってあの女のために、幸運を賀するような気持になります...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夕は偶然お眼にかかっただけです」「そうですか知ら」故意(こい)を昨夕の津田に認めているらしい清子の口吻(こうふん)が...
夏目漱石 「明暗」
...昨夜ここに居たのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三人とも昨夜(ゆうべ)は家に居ましたよ」「はてな?」「御家人崩れの遠藤左馬太は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「昨夜はお由良に逢はなかつたのか」「逢ひません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこが面白いところだ」「昨夜まで午(うま)の日で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...再度また昨夜の乞食ルンペンに邂逅する...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...昨日の声より悪いと言はれ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いやね、昨夜の夢は、小さい小さい耳掻きがいくつもいくつもうんとあって、私はその一つ一つの小さい耳掻きの凹みにつまっている何かのごみをとらなければならなかったの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...又一昨年の二月十三日をすごした熱川(あたがわ)へ行こうかとも考えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昨年の夏から秋へかけての東京の子女の不良ぶりが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...昨日(きのう)の日附で堀端(ほりばた)銀行の二千円の小切手を誰かに与えている事がわかった...
夢野久作 「二重心臓」
...そして昨日姿を見ずに過ごして來た中津川と昨日以來見て來てひどく氣に入つた荒川との落ち合ふ姿が見たくて更にまた川に沿うて溯り...
若山牧水 「樹木とその葉」
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