...――亭乎(すらり)とした体を真直(まつすぐ)にして玄関から上つて行くと、早出の生徒は、毎朝、控所の彼方此方(かなたこなた)から駆けて来て、敬(うやうや)しく渠を迎へる...
石川啄木 「足跡」
...最も早出は午前三時半までに...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...盃を懐中して早出すと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...早出らしい女給の姿もみえて...
徳田秋声 「のらもの」
...早出する用事がございまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...早出の遲歸(おそがへ)りを續けた爲に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早出の用意に脚絆など揃えながら...
林不忘 「あの顔」
...一月七日(日曜)今日は七草の日曜書入れで早出...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...七月十五日(日曜)九時起き、お盆だ、早出...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十月十七日(水曜)甲子郎で昨夜おそくなり、ねたのが四時、大分のんだし一寸応へる朝、物日で早出だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...良吉は最早出立したのか知らんと...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...工場の昨今では、早出、残業、夜業は普通であるし、設備の不十分な下請け工場の簇出と不熟練工の圧倒的多数という条件は、工場内での災害をこれまでの倍にした...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...女とも形式試ケンで知人カンケイをとる全国 /早出無手当\残業「同好」同好会キカン誌農家の娘 自作 小学校を出て...
宮本百合子 「工場労働者の生活について」
...懲りたやうな顏をして最早出掛けなかつた...
室生犀星 「巷の子」
...早出のくり出しはそのためです...
吉川英治 「江戸三国志」
...自分がいちばんの早出だろうと自負(じふ)して来たら...
吉川英治 「大岡越前」
...早出といつたやうな時間外勤めは...
吉川英治 「折々の記」
...今朝からは早出仕(はやしゅっし)だ...
吉川英治 「新書太閤記」
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