...この日ごろ張り詰めていた胸の悩ましさから...
徳田秋声 「爛」
...エルンストは日ごろの狡猾にもかかわらず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
...廿五日ごろになると...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...一々、ごもっとものお言葉、おふくろにも、立ち戻りまして、申し聴け、おわびに向わせましょうほどに、お気持を、お直し下されまして――わたくしどもは、くりかえし申し上げますとおり、あなたさまのお為めのみを、はばかりながらお案じ申しているばかりでござります――」すると、それを、聴きすましていた浪路、急に、フッと、涙の顔をあげたが、「ほんとうに、甚太郎、そなたは、わたしを、あわれと思うていてくりゃるか?」目を反(そ)らさずに、甚太郎、「申すまでもござりませぬ――たとえば、松枝町さまが、御恩人とは申せ、そなたさまには、恐れ入ったおはなしなれど、乳をさし上げた母親――わたくしはその伜――おん家よりも、そなたさまこそ、くらべようなく大切と、存じ上げておりますので――」「それならば、わたしの、生き死にの望み――生れて、たった一つの望みを、どうともして、叶わせてくりょうと、日ごろから、念じていてたもっても、よさそうなものと思いますが――」浪路は、いくらか、怨(えん)じ顔に、「実はたった今も、叶わぬ想いに、胸を噛まれて、うら若い千世を相手に、くりごとを言うていたところ――のう、甚太郎、おもはゆい願いなれど、かくまでの、わたしの苦労を察してくれたなら、どうにもして、此(こ)の世で、今一度、かのお人に、逢わせてくれるよう、はからっては貰われぬか?」ほんに、いかに、主従同然な仲とはいえ、女性(にょしょう)の口から、このことをいい出すのは、さぞ苦しいことであったであろう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...来週月曜日ごろまでに届けるでしょうミス・ウィードに...
宮本百合子 「往復帖」
...二十五六日ごろの様子を心配していて下すったこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大夫(たゆう)の監(げん)はいったん肥後へ帰って四月二十日ごろに吉日を選んで新婦を迎えに来ようとしているうちに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日ごろの信念は決して変えもしませぬ...
吉川英治 「黒田如水」
...……日ごろ、めったに夢などは見ぬわが身だが」と、おっしゃった...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろの同気をかたらって...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろ千種忠顕(ちぐさただあき)と折合いがわるかったので...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろ信仰する妙見の夢告によれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...日ごろの仏の孫さんにも似ず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日ごろも収入(みいり)に数えている常習のものだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...箭四老人の語るところによると過ぎつる年のころ、木曾殿乱入の時にあたって、平家は捨てて行く都に火を放ち、また日ごろ、憎く思う者や、少しでも源家に由縁(ゆかり)のある者といえば、見あたり次第に斬って、西国へと落ちて行った...
吉川英治 「親鸞」
...大晦日ごろからあった...
吉川英治 「松のや露八」
...日ごろになく木下が興奮しているように思えた...
和辻哲郎 「享楽人」
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