...新兵衛の大きな茅(かや)ぶきの母屋(おもや)がまる出しになっていた...
伊藤左千夫 「落穂」
...正月五ヵ日の間毎日のようにお菊の家の隣の新兵衛(しんべえ)の家に遊びに行った...
伊藤左千夫 「落穂」
...」新兵衛はそういって自分から茶を入れる用意をした...
伊藤左千夫 「落穂」
...自分は新兵衛が何となくこそっぱゆかった...
伊藤左千夫 「落穂」
...新兵衛はいつのまにか横になって...
伊藤左千夫 「落穂」
...見るとどうも新兵衛の女房らしい...
伊藤左千夫 「落穂」
...そのゝちほんとうに新兵衛どのをお取りたてになりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...「拙者は薩州の田中新兵衛」田中新兵衛は飄然(ひょうぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...田中はそんな男でない」田中新兵衛という名...
中里介山 「大菩薩峠」
...新兵衛ではない」これだけ聞いたのでは何だかサッパリわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...新兵衛はその刀を取り直すが早いか我が脇腹(わきばら)へ突き立てた...
中里介山 「大菩薩峠」
...田中新兵衛はまた高笑して...
中里介山 「大菩薩峠」
...取乱している番頭の新兵衛に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊勢屋新兵衛が来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...故参者に中沢新兵衛重種という者があって...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...通称は新兵衛(しんべえ)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...――正行の弟の正時(まさとき)、和田新発意(しんぼち)、同新兵衛、紀ノ六左衛門、楠木将監らのほか、正成の代からの旧臣、八木ノ入道法達だの、安間了現なども、「はて、遅い御退出、どうなされたのか」と、みな待ちびさしげに地にすわりこんで、待っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...同(ドウ)新兵衛(シンベエ)以下兵百四十三名...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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