...明らさまに断わりをいうわけにも行かず...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「私は(又は彼)が理解した限りは」という断わり書きは無用である筈である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...その方はお断わり申しておきますよ」「おや...
中里介山 「大菩薩峠」
...うめえ肴(さかな)があるから一口湿してみてはどうだい」「俺(おい)らは酒は飲めねえんだ」と米友は断わりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...老女は程よくその交渉を断わりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お断わり申すことはできないので困っておりまする……」「そんならぜひもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...断わりもなく他人の室へ闖入(ちんにゅう)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...折悪く差支が出来たからと云つて散歩の序に断わりに寄(よ)つたのである...
夏目漱石 「それから」
...公然には反比例に丁寧を極(きわ)めたる虚偽(きょぎ)の御辞儀でありますと断わりたいくらいに思って...
夏目漱石 「野分」
...どの本屋もみんな断わりますそうで」「そう...
夏目漱石 「野分」
...お断わりしてよ」キャラコさんは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...※しお断わりしておかねばならないのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...右近が宮のおいでをお断わり申し上げたことを言ってから浮舟はいよいよ煩悶を深くして寝ていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...店を持たせてやろうと云われたが断わり...
山本周五郎 「追いついた夢」
...あなたがいやでお断わりになった...
山本周五郎 「おばな沢」
...あたしはお断わり申しますよ」「わかったよ...
山本周五郎 「ひとでなし」
...いかなる者の助勢もお断わりだ」十左は頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お前に断わりなしで出先から立ってしまうのも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??