...一人は大宇宙全体と匹敵するのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...学校から貰う給料に匹敵するほどの金を貰っていた...
海野十三 「振動魔」
...これに匹敵する大発見はかつてない...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...聡明(そうめい)な空間組成と鋭敏豊潤な色彩配置とを為し遂げたその純芸術力は世界にもこれに匹敵するもの甚だ稀(まれ)である...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...大学にもわれに匹敵する男がある...
太宰治 「逆行」
...其屠竜縛虎の雄文一世を傾倒して何人も敵するものなし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...天上にも天下にもこれに敵する者がないのである...
中島敦 「悟浄歎異」
...アフリカの沙漠地帯に匹敵するという意外な事実がある...
久生十蘭 「南極記」
...幕府に敵するの目的をもって...
福沢諭吉 「学者安心論」
...臨時列車に匹敵するのが車だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...個性を考へるといふことは丁とか戌とかに匹敵する惡業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出來るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...更に色々なものを選べばこれと匹敵する染料或はこれに優る染料が得られないものでもない...
牧野富太郎 「植物記」
...西洋の国立劇場に匹敵するような劇場を建て...
三浦環 「お蝶夫人」
...この瓦に匹敵するものは他にないでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同時にこの種の女性とこれに匹敵する惡辣な美しい男性とを盡く殺戮するか...
横光利一 「悲しみの代價」
...之(これ)を聞(きゝ)伝へた世人(せじん)はタルマ自身に匹敵する悲劇役者が国立劇場へ加はつたのを故人の霊が喜んだのであらうと評判した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼に匹敵するものはありません...
吉川英治 「三国志」
...ヨーロッパの自由思想家のそれに匹敵するものであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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