...――恐らくは僕の尊敬する批評家XYZ君よりもはるかにつき合ひ悪(にく)いことであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...財力の威徳を尊敬することを知らなかった報いだ...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...さうした風な女を尊敬するやうに仕向けます...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...私が尊敬する博士その人が嫌疑者として引致(いんち)されたことを知り...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...何故に強慾不正なる彼を斯くまでに尊敬するかと考へては...
丘浅次郎 「人類の将来」
...小説とか和歌とか絵画とか他の文芸の分野を尊敬する弊がある...
高浜虚子 「俳句への道」
...それで私は蓄音機をきらう音楽家のピュリタニズムを尊敬すると同時に蓄音機を愛好する素人(しろうと)を軽視する事はどうしてもできない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...純潔を尊敬するからである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...これが我々の非常に尊敬する所以であつて...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...読む者をして知らず知らず神よりも悪魔を尊敬する念を起こさしむる...
新渡戸稲造 「自警録」
...「じゃ、僕は失敬する、仲人は宵のうちさ、頼むぜ勇」何方(どっち)の意味にも採れるような言葉を残して、千種十次郎はサッと立ち上りました...
野村胡堂 「流行作家の死」
...特に私の最も尊敬する蔵原惟人...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...「一番尊敬する大好きな男ですよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...友の生きかたを尊敬する意味において十分鄭重であるのが自然だと思う...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...そしてその時から遽(にわか)に父を尊敬する念を生じた...
森鴎外 「カズイスチカ」
...かのようにを尊敬する...
森鴎外 「かのように」
...常に愛する人を尊敬するのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...尊敬する気になれない...
矢内原忠雄 「読書と著書」
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