「摯」の意味
真摯な
小説での「摯」の使い方
...人間の他のあらゆる眞摯なる主張に於けると等しく...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...いかなる場合にも真摯な研究態度と柔軟にして強靭なる生活意欲(芸術家としての)を失わなかつたから...
伊丹万作 「広告」
...痛みは即ち自分の眞摯な快樂であつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...しかも彼は往々にして――若しも彼が真摯であるならば――そこで『神の子を孕める悪魔』を捉えることがある...
種田山頭火 「赤い壺」
...浅墓な客観(かくゝわん)芸術に対して真摯な主観芸術の発表であると言つても差支なかつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...しかし彼らの死を思うたびに真摯(しんし)な学者の煩悶(はんもん)という事を考えない事はない...
寺田寅彦 「相対性原理側面観」
...全心を打ちこんで熱烈真摯(しんし)に彼を愛している者も少なくなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...若くば此懷疑派と同時頃に起つた「ストア」派などの樣な眞摯な眞面目な風格は認められぬまでも...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...眞摯を缺くと云ふ樣なことや...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...清廉、真摯(しんし)、誠直、確信、義務の感などは、悪用せらるる時には嫌悪(けんお)すべきものとなるが、しかしなおそれでも壮大さを失わない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...名利を度外した真摯な先生の如きでなくては...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...其実摯実(しじつ)な批評眼をもって「土」を根気よく読み通したのである...
「『土』に就て」
...何が」「お父さんはいくら頼んでももうお金をくれないんだそうだ」津田の云(い)い方(かた)は珍らしく真摯(しんし)の気に充(み)ちていた...
夏目漱石 「明暗」
...そういう時期に来ているのです」ウージェーヌは真摯な感情から溢れ出たナイーヴな表現に打たれて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...新しく真摯な仕事ぶりに感服しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は彼の心情の要求がいかに真摯であり清浄であったかを見逃すことができない...
柳宗悦 「工藝の道」
...国民の前に自分たちの過去の積悪を愧(は)じ入ると共に摯実(しじつ)な内省の人に帰らざるを得ないであろう...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
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