...吾輩の所へもやってきたので相携えてまた根岸庵へ往った...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...携えて来た尺八を取り出しました...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...父と母とが手を携えて出たことを聞いたら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...まず私どもの如く家族を携えて住んでる者は毎日出ても差支(さしつかえ)無い...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...二人は手を携えて談笑しながら...
夏目漱石 「道草」
...我輩は手提革鞄(てさげかばん)の中へ雑物を押し込んですこぶる重い奴(やつ)をさげてしかも左の手には蝙蝠(こうもり)とステッキを二本携えている...
夏目漱石 「倫敦消息」
...手を携えて法典の編纂に従事し...
穂積陳重 「法窓夜話」
......
槇村浩 「小熊秀雄と藤原運」
...私は、可笑しい表現だけれども、中條百合子で、その核心に宮本ユリをもっていて、携えていて、その微妙、活溌な有機的関係によって相互的に各面が豊饒(ほうじょう)になりつつあること、強靱(きょうじん)になりつつあることの自覚を高めているのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...兵部卿の宮は艶(えん)なにおいを携えて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...法正がまた一本の絵図を携えてきて...
吉川英治 「三国志」
...幼少の覚一を携えて行ったほどな憲房である...
吉川英治 「私本太平記」
...その使者の携えている白芍薬の枝を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...めいめいがもう帰る間際(まぎわ)であったらしく洗った道具を携えていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...租税を携えて全奢侈品を一巡した後に...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...ふいごや炭を携えて来て宣教師館のために釘を作った...
和辻哲郎 「鎖国」
...或は自家の鉄鍋を携えて来て料理を手伝うものもある...
和辻哲郎 「鎖国」
...しかしワリニャーニの一行は装飾品一切を携えていたので...
和辻哲郎 「鎖国」
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