...つねに自身にこれを携えて歩くか...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...それから御住持との三人で蒲団とそのほかにお経料として五十円携えて上京いたしまして...
橘外男 「蒲団」
...夏の夜道を手を携えて歩きながら話しました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ジャン・ヴァルジャンは弾丸をこめた銃と弾薬のいっぱいはいった弾薬盒(だんやくごう)とを携えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして先手(さきて)を払った一人は、これはさむらい体(てい)ではないのが、棒を携えて、これが一行の差図ぶりで飛んで来たものだから、兵馬はどうしても、見逃すわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...新しく出来た愛人を携えて...
堀辰雄 「木の十字架」
...「…………」携えてきたたわしでゴシゴシ圓朝は墓石を洗った...
正岡容 「小説 圓朝」
...いくらなんでもこの人と相携えて同棲はできなかった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...広海子爵自ら長柄の蠅取器を携えて天井の蠅を取り「実に妙ですな...
村井弦斎 「食道楽」
...男女みな相携えて暗い所を歩いているのであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...」結納を携えて東野が来てくれたとき...
横光利一 「旅愁」
...常に携えておりますが」「あらば...
吉川英治 「黒田如水」
...そして携えて来た軽い包み物一箇を...
吉川英治 「私本太平記」
...立派に物代(ものしろ)を携えて...
吉川英治 「平の将門」
...お綱の人相書を携えてその逮捕(たいほ)に上方へ来た...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...正当のインカたるべきマンコ・カパクを携えて...
和辻哲郎 「鎖国」
...山城守の招請状を携えて堺へ来たのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...国主モーリッツの書簡を携えて駿府に行ったのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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