...僕の方の奴にも大分搖がされてるのが有るやうだぜ』『さうだよ...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...客とゝもに搖れ撓む柱を抱き...
泉鏡花 「遺稿」
...空門(からと)とどろに岩を搖る天(あめ)の荒し男(を)志奈都彦(しなつひこ)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...しろがねの被衣(かづき)も搖(ゆら)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...前山後山の翠微(すゐび)は絶えずその搖曳せる嵐氣(らんき)を送りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...此前に來た時は猿が丁度栗を搖り落した所へ通りかゝつたのでみんな拾つてしまつたら枝から糞をかけられたといふのであつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...おつたは重相(おもさう)な風呂敷包(ふろしきづゝみ)をうんと脊負(しよ)つて胸(むね)の結(むす)び目(め)へ兩手(りやうて)を掛(か)けて包(つゝみ)の据(すわ)りを好(よ)くする爲(ため)に二三度(ど)搖(ゆす)つた...
長塚節 「土」
...舟はもはや舳艫の位置を變じた儘姿勢を保つてゆらり/\と搖れて居る...
長塚節 「土浦の川口」
...一つは衣の乾く程を待つなりゆるやかにすぎゆく雲を見おくれば山の木群のさや/\に搖る冷けき流れの水に足うら浸で石を枕ぐ旅人われは馬籠(まごめ)峠を美濃に下るまさやかにみゆる長山美濃の山青き山遠し峰かさなりて十一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...絶えまなく搖(ゆ)らげる湖(うみ)に影をうつして...
ノワイユ夫人 Comtesse de Noailles 堀辰雄訳 「生けるものと死せるものと」
...新佛(にひぼとけ)の前に灯(あかり)が搖(ゆら)いで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おつ母さんだよ、判るかい、――誰が一體こんな眼に逢はせたんだえ、勘ちやん」抱いたり、搖ぶつたり、頬摺(ほゝず)りしたり、お常は半狂亂の態ですが、勘太郎はもう息も絶え/″\、脈も途切れて、死の色が、町の子らしい華奢な顏に、薄黒い隈(くま)を描いて行くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上げ潮に搖られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死物狂ひになつて錠前(ぢやうまへ)を搖すぶつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ベシーは眠つてゐる兒を搖籠(ゆりかご)に寢かして彼を迎へに出て行つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さういふ僕の中の動搖を彼等から隱すために...
堀辰雄 「不器用な天使」
...白絣の胴を締めた白縮緬の帶の先が搖れつゝあつた...
水野仙子 「夜の浪」
...さうして身を搖り動かして疲れた後は...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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