...残るはわずかに邸の後片付けを終ってひとまず国へ引き揚げる手筈(てはず)になっていたジャヴェリとカパディア氏とあと三人ばかりの印度人のみであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...川から舟で揚げるのだが...
徳田秋声 「縮図」
...新聞に名前が出ることが名声を揚げることになるという風に考える旧い型の学者もあるかも知れないが...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...大いに気勢を揚げることにした...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...家名を揚げるのが子たるものの第一の務(つとめ)だというような考えを...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「降参しねえか」「しねえしねえ」「駄目だ駄目だ」「出てこねえ」「落ちねえかな」「落ちねえはずはねえ」「吠えて見ろ」「わんわん」「わんわん」「わんわんわんわん」これから先は縦隊総がかりとなって吶喊(とっかん)の声を揚げる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...巣鴨を引揚げる途中だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此處を引揚げるところです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その晩は引揚げる外はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コソコソ庭へ引揚げる人達の間を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明日あたり私はここを引揚げるつもりですが...
原民喜 「災厄の日」
...一矢飛来するごとに、悲鳴を揚げる...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...西洋料理屋のはスープ種(だね)の肉だの客の残り肉をブラウンソース即ち先日お覚えになった黒ソースへ混ぜて塩胡椒で味をつけてパン粉へくるんでヘットで揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...鰻のフライは裂いたものを四十分位蒸してメリケン粉をつけて玉子の黄身へくるんでパン粉をつけてサラダ油で揚げるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...もう二三日すると江戸へ引揚げるんだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それとも引揚げるか...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...戦算(せんさん)引き揚げるにも...
吉川英治 「新書太閤記」
...三井や小野組の引揚げるまでは...
吉川英治 「松のや露八」
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