...二曲の方は徳川期の娘が床几に掛けて萩を見ている図を片双に描いて先年描いた二人の娘の片双を揃えることにしています...
上村松園 「帝展の美人画」
...七十四年間の雑誌を揃えるは頗る至難であって...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...地どりの上等だけで取り揃えることは困難なのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...先ず同じ形で同じ寸法の壺のような土器を二つ揃える...
寺田寅彦 「変った話」
...人々は各々の群に於てその角を揃える...
中井正一 「「壇」の解体」
...この連中が気を揃えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...都合六冊ばかりの本を取揃えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...常識的にはやはりシュナーベルを揃えるのが穏当だろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そしてその幅を揃えるのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忙(せわ)しなく煙草の葉を揃える人の手元や...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...すぐ註文の薬品その他を揃える仕度にとりかかった...
宮本百合子 「くちなし」
...二度目の速達の品を揃える時間はあったわけですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なるほど如何なる贅沢家(ぜいたくか)も金満家(きんまんか)もこれだけの御馳走を揃える事は容易に出来ないでしょう...
村井弦斎 「食道楽」
...何でも揃えることが出来ます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...稲刈の時根株をここで揃える...
柳宗悦 「陸中雑記」
...指定どおりの品を五日以内に揃えるそうで...
山本周五郎 「さぶ」
...お式日ではございません」八重は礼服をきちんと揃える...
山本周五郎 「日本婦道記」
...せつ子の結婚式用の魚を揃える約束で今から米を催促している老婆の苦労は...
横光利一 「夜の靴」
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