...此力以て世途の難を排するに足るとはいふべからず...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼の如き利己的なる乱倫なる自儘(じじん)主義を排する...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...短所を排するということである...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...人生の術はわれらの環境に対して絶えず安排するにある...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それに季題というものを排することが出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...吾人は歐羅巴中心説を排するが如く...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...――これこそ押売を排する押売だらう!六月七日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...他のあらゆる物体を排するごとくに空間を充たすところの性質を有するもの...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...正義を発し俗説を排するもの有らば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...價値を排するといふことの過當であることに付ては既に諸方面で論ぜられて居る...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...極端にいへば俗人は陳腐を好みて新奇を排するの傾向あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...虚栄を排することはそれ自身ひとつの虚栄であり得るのみでなく...
三木清 「人生論ノート」
...そのときには相排する二つの思想は實質的には同一のものを意味してゐるのであるから...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...わたくしは此に榛軒の蘭方を排する論を一顧しようとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...暴君を排する自由をたたえつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...道元が涅槃経を捕えながらこの解釈を排することは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...教外別伝不立文字(きょうげべつでんふりゅうもんじ)等の標榜によって禅宗を立てんとするものを排する論議中にも...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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