...彼の如き利己的なる乱倫なる自儘(じじん)主義を排する...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...それに季題というものを排することが出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...吾人は歐洲を排するが如く...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...ある朝「バイカル!」の声にあわてて窓かけを排すると...
谷譲次 「踊る地平線」
...労農政府の法律に準拠して戸を排すると...
谷譲次 「踊る地平線」
...(かく言ふは無意義なり)随うて此の理由によりて今の写実小説を排する所以を解する能はざる也...
綱島梁川 「国民性と文学」
...凡ての宗教及道徳に對して理想や規範や價値を排するといふ點にあると見ることが出來ると思ふ...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...按排する力も無く...
中島敦 「かめれおん日記」
...どうして汚濁を排することができよう」ああ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...又は平等を愛して差別を排するとか何とか云(い)う説もあろうが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...極端にいへば俗人は陳腐を好みて新奇を排するの傾向あり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...習慣を單なる經驗から生ずるもののやうに考へる機械的な見方を排することが必要である...
三木清 「人生論ノート」
...虚栄を排することはそれ自身ひとつの虚栄であり得るのみでなく...
三木清 「人生論ノート」
...科学が価値判断を排するのは主観的なものの混入を防ぐためであるが...
三木清 「哲学入門」
...アリストテレスは矛盾律の定式において、それ自身としてそれ自身において限定され、両義性を排する、物における不可分の点に達しようとしたのであって、物におけるかような不可分の点とは物におけるイデア的なもの、形相にほかならぬ...
三木清 「哲学入門」
...わたくしは此に榛軒の蘭方を排する論を一顧しようとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...つねに私は自分の排する方に心をひかれる小説家だった...
横光利一 「夜の靴」
...もとより僕は画家が想念の表現に努めることを排するのではないが...
和辻哲郎 「院展遠望」
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