...そして資格のある者にのみ智慧(ちえ)を授ける...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...政治家に公爵を授ける機縁とはなるであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...貴夫人はもう誰にも光と温とを授けることは出来ないだろう...
アルテンベルヒ Peter Altenberg 森鴎外訳 「釣」
...さればこの学を授けるにあたってもただ今日われわれの有する知識の程度に従うて自然の真を紹介し...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...理科を授けるに当つて一々の事実を教へることも決して不必要と云ふ訳ではなく...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...まず若い人々の製作を集めて常会に出品し優劣を評定して褒美(ほうび)として参考書の類を授けるということなどを初めとして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる...
寺田寅彦 「雑感」
...人間の科学は人間に未来の知識を授ける...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...生徒に化学などを授けると同時に図画を教えたり...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...演奏し歌い稽古を授けることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...藩の学問所は、読書は授けるが、手習は授けないので、別に師を選んで随意に入門することであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...子無き婦人に子を授ける御祈祷が行われて...
中里介山 「大菩薩峠」
...教師が教壇に立って業を授けるのは侍(さむらい)が物(もの)の具(ぐ)に身を固めて戦場に臨むようなものである...
夏目漱石 「野分」
...そんな下さらない娯楽を授けるより赤シャツの洗濯(せんたく)でもするがいい...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...武家に授ける官位をばあまり苦情をいわずに許したのは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...これは侯伯士太夫の爵位を授けることはできません……恐れながら...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...兵三千を授ける」孔明はおごそかにいって...
吉川英治 「三国志」
...彼はその子に洗礼を授けるためにトルレスに大村へ来ることを懇請した...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索