...初めこれを過重視したちまちにしてこれを捨て去るごとき人のなるべく少なからんことを希望するのあまり...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...之に反して後者を捨て去るのが「文化科学」的方法であるという(両者とも捨て去れば全く形式的な科学である数学しか残らない)...
戸坂潤 「科学論」
...行くところあるの」「そんなとこないわ」十七の娘を細雨の降っている深夜の街に捨て去るわけにはいかない...
外村繁 「澪標」
...たがいに捨て去ることができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の懐古趣味を捨て去る時になお少数となる...
豊島与志雄 「神話と青春との復活」
...自分自身を捨て去ることが...
中井正一 「美学入門」
...Kはためらいをきっぱり捨て去るために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もう古いことは捨て去るのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...捨て去ることもできない...
三木清 「人生論ノート」
...捨て去ることは容易でない人生であることが心弱く思われもした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神秘を神秘として捨て去るのと...
横光利一 「馬車」
...それかと云つて彼はまだ自分の疑ひを捨て去ることは出来なかつた...
横光利一 「マルクスの審判」
...價値のない物はいつか捨て去る...
吉川英治 「折々の記」
...二本松を捨て去るのでございましょうか」「そうだ...
吉川英治 「私本太平記」
...君臣の契(ちぎ)りすら敝履(へいり)のごとく捨て去る人間もいる乱世に...
吉川英治 「新書太閤記」
...色香を惜しみなく捨て去ること...
吉川英治 「随筆 新平家」
...神話や夢として捨て去る方策を探してきた全ての事柄に対する慄然たる確認になるのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...またただちにそれを捨て去るであろう...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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