...裾の捌(さば)きが青畳に紅の波を打つて...
石川啄木 「菊池君」
...裾の捌きが青疊に紅の波を打つて...
石川啄木 「菊池君」
...一つ戰車に身を托し庶子は手綱を取り捌き...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...久光は、手綱を捌いて、鞍へ、落ちつくと共に「手に余らば、斬れ」と、云って、馬を走らせて行った...
直木三十五 「南国太平記」
...撥捌(ばちさば)きはあざやかだといってよかろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とか捌(さば)きはつかねえものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらのわやわやをどう捌(さば)くか...
中里介山 「大菩薩峠」
...濡色(ぬれいろ)に捌(さば)いた濃き鬢(びん)のあたりを...
夏目漱石 「虞美人草」
...大抵のことを捌(さば)いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男女関係で捌(さば)けた通人というものは認めていない...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...こんな風に捌かれたと思うと...
久生十蘭 「魔都」
...肥料として農村へ売り捌(さば)く収益とを合算し...
火野葦平 「糞尿譚」
...小麦ひとつぶ捌けつこねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今は何品を仕入れていずれの時いずれのところに売り捌くつもりなるや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...就中竹下の面取りの早業と村井の刀捌きの目醒しさでは...
牧野信一 「南風譜」
...そこを掘り捌(さ)いて小さいながれをわたくしは毎日作って遊んだものである...
室生犀星 「庭をつくる人」
...その上(うえ)松(まっ)つあんよりは捌(さば)けてゐるやうでも...
森鴎外 「そめちがへ」
...つまり東京へ売り捌(さば)きに行くとある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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