...これを政府の手にて売捌(うりさば)くことなし...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...きおいで左右へ捌(さば)いた形は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...褄はするすると捌(さば)くが...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ふっくりとなだらかに褄(つま)を捌(さば)いて...
泉鏡花 「縁結び」
...縁の事は神の捌きに依るもの...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...初めから売捌けのよかろう筈はない...
大杉栄 「獄中消息」
...一層確実に捌(さば)けていく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼女が色んな男たちに騒がれてうまく捌(さば)いてゐるさまを眼にしてゐると...
武田麟太郎 「現代詩」
...私は笑いながらさっきはなぜ逃げたんですと聞けるような捌(さば)けた男ではありません...
夏目漱石 「こころ」
...勝手に捌(さば)きはさせなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菱屋は御法度(ごはっと)の抜け荷(密輸入)を捌(さば)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その頃水府の煙草を一手に捌(さば)いた老舖(しにせ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさか「天下の政道を取捌(さば)く決断所での琴三味線」「自分のなぐさみ気ばらしをやらるる」重忠様もなかったであろう...
穂積陳重 「法窓夜話」
...例の街頭で売り捌(さば)くことになっているのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...建築、造園、教養、叡智、学問、そんなものに思いをひそめている人がいたらその人は庭をみながら柔かく教養、叡智の捌け口を、手つだってくれることに気づく...
室生犀星 「日本の庭」
...陽溜(ひだま)りでせっせと割り竹を捌(さば)いていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...太刀捌(さば)きなつかしく...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...そんな太刀捌(たちさば)きがあるものではない...
山本周五郎 「竹柏記」
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