...はらりと捌(さば)いて廊下へ出た...
泉鏡花 「悪獣篇」
...黒髪を長く肩を分けて蓬(おどろ)に捌(さば)いた...
泉鏡花 「遺稿」
...裳(もすそ)を前へ捌(さば)こうとすると...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...綺麗に捌(さば)いてやろうと思って...
泉鏡花 「婦系図」
...するすると裾を捌(さば)いて...
泉鏡花 「婦系図」
...島田に捌(さば)き橋(ばし)を掛けたその捌きが鴛鴦(おしどり)の尻尾に似てもおり...
上村松園 「好きな髷のことなど」
...小虎の為に簡単に捌(さば)かれたので有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...何か物産一手捌きの御役目でも仰せつけられた方が...
江見水蔭 「備前天一坊」
...売捌きの景気はどうだ...
大杉栄 「獄中消息」
...会社の在庫品が一つ捌(は)けましたので...
薄田泣菫 「茶話」
...こちらのわやわやをどう捌(さば)くか...
中里介山 「大菩薩峠」
...その取り捌き方や感得し具合を紙に写したのが文学書になるのです...
夏目漱石 「野分」
...関西でそのダイヤモンドを捌くつもりだったんだが...
久生十蘭 「魔都」
...それも自身の手で手綱を捌き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...売捌きに案外の時日を費やして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...太刀捌(さば)きなつかしく...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...さてどう肉を捌(さば)いて食おうかとしているような余裕とほくそ笑みをつつんでいる...
吉川英治 「平の将門」
...黒(くろ)い嬌歯(きょうし)品物はあらかた捌(さば)けた...
吉川英治 「春の雁」
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