...かの女がからだをささへようとした右の手が義雄と爐をさし挿(はさ)んで相對してゐる雪の屋の膝にとまつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一つは硝子(ガラス)で作った羽毛(うもう)のようにまことに脆弱(ぜいじゃく)な魂――その二つの間に挿(はさ)まれた彼...
海野十三 「恐怖の口笛」
...その国境線を間に挿(はさ)んで両側に...
海野十三 「軍用鼠」
...もつたい振つて筆立に挿したりなんかして...
太宰治 「お伽草紙」
...何時(いつ)も草花を折って頭髪(かみ)に挿(さ)していた...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...あの床(とこ)に挿(さ)してある」老人はいながら...
夏目漱石 「虞美人草」
...薔薇(ばら)の造り花がセゼッション式の一輪瓶(いちりんざし)に挿(さ)してあった...
夏目漱石 「行人」
...その中に松(まつ)の大きな枝(えだ)が挿(さ)してある...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...辰男君床の間に蚕を飼ふよく眠る御蚕に大幅懸りけりふらこゝを掛けて遊ぶや神の森鞦韆にしばし遊ぶや小商人代馬や又廻り来し草の門遠き祖の墳墓のほとり耕しぬ炉塞や一枝投げさす猫柳炉塞いでしとね並べぬ宿直人炉塞いで人逍遙す挿木垣青々と挿木の屑の掃かれけり一鍬の田の土盗む挿木かな口とぢて打ち重りつ種俵種まくや火の見梯の映す水に種俵大口あけて陽炎(かげろ)へり守水老...
前田普羅 「普羅句集」
...髻に挿む玉鴛鴦と云ふべく...
牧野信一 「緑の軍港」
...挿(かざ)しにした紅葉が風のために葉数の少なくなったのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...暁斎(ぎょうさい)や是真(ぜしん)の画のある団扇を幾つも挿した団扇挿しの下の柱にもたれて...
森鴎外 「雁」
...ここに選んだ挿絵は...
柳宗悦 「工藝の道」
...挿絵の如く織部(おりべ)風にある部分に緑を掛けたものや...
柳宗悦 「工藝の道」
...特に吉田小五郎君は是非この一文を『民藝四十年』の巻末に挿入すべきであったといってくれた...
柳宗悦 「四十年の回想」
...髪をさばき、花を挿し、腰には鳥の羽根や動物の牙(きば)を飾っていた...
吉川英治 「三国志」
...しかしこの祖父についての幾つかの挿話を...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ヨーロッパに対しては一時的な挿話に終った(1236―1243)が...
和辻哲郎 「鎖国」
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