...なんでもアメリカの森の中でジヤグアルが物を覗(ねら)つてゐるのはこんな按排だらうと...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「尼」
...囲うてあるような按排(あんべえ)で……時々通うて行く姿を...
橘外男 「仁王門」
...按排する力も無く...
中島敦 「かめれおん日記」
...しかもその九個が整然と同距離に按排(あんばい)されて...
夏目漱石 「草枕」
...あの按排(あんばい)では自殺の一日前でも...
夏目漱石 「坑夫」
...自分はどうしても落第しそうな按排(あんばい)である...
夏目漱石 「坑夫」
...髯(ひげ)の張り具合から耳の立ち按排(あんばい)...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...撓り按排(あんばい)が実に美的である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...出来る限り系統的に按排(あんばい)するように尽力している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――でもいい按排(あんばい)でございました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...政吉 ここまではいい按排(あんばい)に逃げ終せたが...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...院の食卓を按排する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...こう骨董羹(ごっちゃに)と云う按排に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...この按排(あんばい)なら今までのように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...一そうよく消化の働きをするものだから」といった按排である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その「いやぁよう!」につれなさをも・ためらいをも・好意をも・按排(あんばい)することができれば十分なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこにどのくらい彼の選択・按排・修飾が加えられているかを考慮しなければならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幸福と歓喜との源(みなもと)である家政を好く按排(あんばい)する等の為に熟達した機敏を有(も)つて居る事も...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??