...長唄(ながうた)も柳橋(やなぎばし)では指折りだそうだ...
芥川龍之介 「一夕話」
...お前の出獄するのを指折りかぞえて待っていたんだぜ」「それはどうも済みません...
海野十三 「奇賊悲願」
...そういって村の者を勧誘しているそうです」正造は指折り数えて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...と指折り数へて名をあげたものだ...
武田麟太郎 「現代詩」
...こうして様様に指折りかぞえながら計算してみると...
太宰治 「玩具」
...江戸橋際(えどばしぎわ)の駅逓局(えきていきょく)なぞ指折り数えるほどであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...その娘は村でも指折りの愛嬌者に数えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...京都では国学の方で指折りの先生だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...久我家(くがけ)へお願ひする日を指折り數へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本郷で指折りの分限者(ぶげんしゃ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...パリで指折りの美しい貴婦人達は彼女達の化粧と微笑でサロンを彩っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...このホテルには雇人はいくたり居るね?」「さあ……(ボオイの一人が指折りながら答へた)……部屋ボオイが三人と...
堀辰雄 「エトランジェ」
...指折りをして何か勘定をしてゐる態だよ――土蔵つき...
牧野信一 「鬼の門」
...指折り数へてみると...
三好達治 「池のほとりに柿の木あり」
...「家中では指折りだ...
山本周五郎 「新潮記」
...神田では指折りであった...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...十二月のくるのを指折り数えて待っておりますの...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...十数人の部下はみな諸洞の中でも指折りの猛者(もさ)ばかりだし...
吉川英治 「三国志」
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