...學校教員は誰しも土曜日の來るを指折り數へて待たぬものがない...
石川啄木 「葬列」
...お前の出獄するのを指折りかぞえて待っていたんだぜ」「それはどうも済みません...
海野十三 「奇賊悲願」
...指折り数えて待っているがいい...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...老医師の家では彼女の退院の日を指折り数えて待っていた...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...指折りながら待侘(まちわ)び居たるには引換へて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...ふと気づいて指折り数えてみると...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...数年前まではこの日を指折り数えて楽しみにしていたのが...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...江戸橋際(えどばしぎわ)の駅逓局(えきていきょく)なぞ指折り数えるほどであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...京都では国学の方で指折りの先生だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...指折り数えてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...本郷で指折りの分限者(ぶげんしや)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その頃柳派では指折りの人気者だった...
正岡容 「寄席」
...併し其善き歌と申すも指折りて數へる程の事に有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...指折り数えられる大百姓のおれが...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...浦粕じゅうでも指折りの船頭といわれ...
山本周五郎 「青べか物語」
...江戸屋敷では指折りの男だ」「それはたしかか...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...残忍さをもってIの年齢を指折り数え得るようになった」「……………」「T子の運命は風前の灯火(ともしび)である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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