...さうして持てるものを與へるのも亦自ら養ふ所以の一つである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼はもとのからだに戻る希望を持てる身になったのである...
海野十三 「超人間X号」
...家を持てるだけのお金を得ようと...
太宰治 「當選の日」
...歌人誇れり『アイギスを持てるヂュウスの神女(かんむすめ)ムーサイよしや歌ふとも競ひて之に勝つべし』と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 395アイギス持てるヂュウスの子...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いちいちその手に持てる水晶の珠数(じゅず)で撫でて行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...持てる者の悩みは...
中里介山 「大菩薩峠」
...遐(はるか)なる心を持てるものは...
夏目漱石 「虞美人草」
...死ぬまでは持てるだろう...
夏目漱石 「坑夫」
...五貫目もある小判入の柱が私に持てるか持てないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな洒落(しゃれ)たものを持てる身分じゃございません」「こいつはとんだ良い物が手に入ったよ」平次はそれを懐中に入れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芸術家の持てるイデヤは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...紅茶茶碗のある部屋が持てるのかしら」と云つてゐたミツシヱル!寒子は巡査の来ない間に...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...あなたが思ひ切つて顏出し出來ない社會に持てることが堪らなかつたんでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それまでの自分の作品のうちで最も好意が持てるものであるやうな気がしてゐる...
牧野信一 「昭和五年に発表せる創作・評論に就て」
...ある人咸陽宮(かんようきゅう)の釘(くぎ)かくしなりとて持てるを蕪村は誹(そし)りて「なかなかに咸陽宮の釘隠しといはずばめでたきものなるを無念の事におぼゆ」といへり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...より多くの持てる者が...
宮本百合子 「女の手帖」
...矛(ほこ)は持てるや」などと嘲弄(ちょうろう)した...
吉川英治 「三国志」
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