...畳の縁(へり)で頭を抱える...
泉鏡花 「薄紅梅」
...再び春部を抱えるようにして...
海野十三 「千早館の迷路」
...遊女数多(あまた)召抱えるか...
江見水蔭 「備前天一坊」
...抱えるようにして家へ運んでやりました...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...若い婦人で小学校の先生らしいのが両腕でものを抱えるような恰好をして拍子をとっている...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...駒井が船橋(ブリッジ)の上で、お松を相手に熱心に植民を説いている時分、マドロスは料理場から金椎(キンツイ)が得意の腕を振(ふる)ってこしらえた大きな真白いお饅頭(まんじゅう)を五つばかり貰って、それを抱えると、もゆる子の拗ねた病室へ飛び込んで行きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...千両箱を抱えるようにしたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よく頭を抱えるのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...前鰭で頭を抱えるようにして...
久生十蘭 「海豹島」
...なんだか気が遠くなりそうで」赭熊は花を抱えるようにし...
久生十蘭 「魔都」
...抱えるようにして上手に退場する...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...召抱えるということは...
室生犀星 「天狗」
...それは前任者を排して召抱えるのではなく...
山本周五郎 「雨あがる」
...家中の剣法師範に抱えるなどという藩があるだろうか」「それはどういう意味ですか」「そのままの意味だ」と...
山本周五郎 「花も刀も」
...彼は籐椅子(とういす)を一つ抱える位の力で私を締め上げている事が...
夢野久作 「暗黒公使」
...抱えるようにささえ...
吉川英治 「篝火の女」
...彼の身を抱えるようにして...
吉川英治 「三国志」
...召し抱えるなどという器量(きりょう)はない...
吉川英治 「新書太閤記」
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