...風のない日は空が抜けるように青くてね...
梅崎春生 「狂い凧」
...そこを抜けると無料宿泊所があり...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...そして枕や蒲団(マトレス)なぞの香気が抜ける時は...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...個から全へ掘り抜けるべきではあるまいか(たまたま時雨亭さんの来信に接して考へさせられた)...
種田山頭火 「行乞記」
...その時わたしの後から来てすれ違って通り抜ける侍...
中里介山 「大菩薩峠」
...気味が悪くなったから通り過ぎて先へ抜ける...
夏目漱石 「倫敦塔」
...抜けるように痛い...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今日帰りにちょうどいい機会だから大学を通り抜けるついでに理科へ寄って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...底の抜けるような騒ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...力が抜ける...
林芙美子 「新版 放浪記」
...古着市場のアーチを抜けると...
林芙美子 「下町」
...雪ヶ谷から石川台へ抜ける切通しを歩いていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...関門を通り抜けると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...工場街を抜けると...
北條民雄 「道化芝居」
...岩肌をさわやかに吹き抜ける海風が浮かんでいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...二台の馬車は追ひつ追はれつのかたちで街道を駆け抜けると...
牧野信一 「南風譜」
...墓地を抜けると、一歩一歩眼界が拡がって、冴(さ)えた朝日は滑(なめら)かな海を明るく照らしていたが、咋夕の不快な記憶が彼れの頭から消えなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...死ぬより辛い思いが胸を突き抜ける...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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