...渠(かれ)らは折に触れて相集っていわゆる詩酒徴逐の風流に遊んだが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...折に触れてのさま/″\な遊戯や催しなども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...折に触れては胎児のことを思い出して涙ぐむのが癖になっていて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私の折に触れて提供する...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...折に触れてその夜会のことを思い出すことになるのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...鼻の頭(さき)で待遇(あしらっ)て折に触れては気に障る事を言うか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...――成瀬は折に触れてふと自殺が頭をかすめるやうになつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...新吉達は折に触れては通ひ慣れてゐたが...
牧野信一 「淡雪」
...此方こそかうして未練がましくも折に触れては女の事を思ひ出して居るが向うでは……妾は自分の将来を考へなければなりません...
牧野信一 「蚊」
...法螺忠がさっきから折に触れてはこちらの顔を憎々しそうに盗み見るのは...
牧野信一 「鬼涙村」
...法螺忠がさつきから折に触れては此方の顔を憎々しさうに偸み見るのは...
牧野信一 「鬼涙村」
...主にその短篇を折に触れては愛読し...
牧野信一 「痩身記」
...折に触れてとりあげ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...未だにそれは折に触れては思ひ出すのである...
牧野信一 「浪曼的時評」
...わたしはこの四五年来折に触れて推賞の辞を惜まなかつた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...折に触れてちょいちょい芸術家になれる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...折に触れては道中にて人々の失錯ありしことどもを告げて打笑ひ玉ひき...
森鴎外 「舞姫」
...折に触れては道中にて人々の失錯(しっさく)ありしことどもを告げて打ち笑いたまいき...
森鴎外 「舞姫」
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