...折あしく雨が続くのでそこを去った...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...折あしくこれ以上こまかいのがないんです...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...折あしく彼女が留守だったので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...折あしく大掃除で...
種田山頭火 「行乞記」
...同奧樣』折あしく主人は上京中で私には鯉幟の説明も出來ぬが折角訪ねて來てくれた事故...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...折あしく学士は不在であつた...
徳田秋聲 「和解」
...折あしく茶の間には誰もゐなかつたので私は思ひきつて離れへいつた...
中勘助 「銀の匙」
...それから私も――」「私だけは折あしく春日町の親類へ參り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折あしく私の所に多數の人の集會があつた爲...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...僕が折あしく外出してゐるところへ...
萩原朔太郎 「追憶」
...折あしくもこの悪路...
本庄陸男 「石狩川」
...折あしく原稿が間に合はず他の同人は何うであつたか稍記憶が怪しいのだが...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...折あしく近頃お国表の尼ヶ崎から江戸詰になったばかりの奥役人...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...折あしく池の泥を浚(さら)えて居る処で...
正岡子規 「車上の春光」
...「今宵は折あしく...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...折あしく雨にもなり...
山本周五郎 「新潮記」
...然しそこは折あしく満潮で...
山本周五郎 「柳橋物語」
...ただ後日の証(しるし)に一札(いっさつ)お貰い申しておけば、一つは励み、一つはわしも後ろ楯の的(まと)が立つというものでごぜえます」「認(したた)めてやるは易いが、折あしく、矢立(やたて)懐紙(かいし)の用意もないが……む、金打(きんちょう)してとらせる」八幡、熊野の誓文より、重しとする、武士の金打...
吉川英治 「剣難女難」
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