...その要を抄録しようと思う...
井上円了 「おばけの正体」
...重要書類も文献抄も...
海野十三 「四次元漂流」
...鈴木君は『仏蘭西象徴詩抄』を訳し...
辰野隆 「書狼書豚」
...尤(もっと)も、こゝに一つ書き洩らしてならないことは、十訓抄に依ると、侍従の君は本来平中の女であったのを、これも時平が邪魔をして横取りをした、と云うことになっている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...夙くから注目されている(愚管抄の昔からあるにはあるのだ)...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...又あとから出來た文筆眼心抄とも校合されたと云ふことも拜見したのでありますが...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...わざと大意丈(だけ)を抄訳した此(この)一節を読んで見ても...
夏目漱石 「点頭録」
...袖中抄を最後として...
原勝郎 「鞦韆考」
...歌学者としても一隻眼を具へ八雲御抄の著があつて当時の大宗匠定家にさへ承服しない見識が見えてゐて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...丁度手許にあつた湖月抄本とウエイレイの英譯とをちやんぽんに見ながら急いで走り讀みをしましたが...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...和名集〔牧野いう、集は抄〕云、本草云、売子木(和名賀波知佐乃木)此も此木の事にやと解し、また山萵苣は木なるを此処に置は萵苣の名に依てか、例せば和名集〔牧野いう、集は抄〕に蕣を蓮類に入れたるが如しとも述べている...
牧野富太郎 「植物記」
...石橋君の著にはその大黒様の所を抄出したままで誤字も多少あれば...
南方熊楠 「十二支考」
...一八五九年板『ノーツ・エンド・キーリス抄記』一二頁に...
南方熊楠 「十二支考」
...鼠を三疋炙って食わばどんな寝小便でもやまるという(『ノーツ・エンド・キーリス抄記』一六四一頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしは二者を併せ抄することとする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...『春琴抄』という谷崎氏の作品を読むときでも...
横光利一 「作家の生活」
...「新・平家物語、まだつづくの」「つづく」「ああいった史料、どう」「どうって」「何から索(ひ)くの」「保元や平治は、まとまったものもあるけれど、ま、公卿日記だね」「公卿日記」「兼実の玉葉とか、左記、右記、百錬抄、山槐記といったようなもの...
吉川英治 「随筆 新平家」
...――しかもこれが春曙抄本のごとき体裁のものから出て来たのであるとすれば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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