...パッチばきの武松に扮するのを見ても...
芥川龍之介 「上海游記」
...――殊に役者の扮する小春は明治時代の芸者に似たものである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...筋はクララ・ヤング嬢の扮するローラという娘の父なる博士は「死」を「生」に返すことを発明したのであった...
淡島寒月 「活動写真」
...たとえば彼女たちが昔の既婚婦人に扮する場合...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...ほんとのけだ物の虎に扮する一役だけだッた...
岩野泡鳴 「猫八」
...およしに扮する太郎に繪筆を投げてうつとりとしてゐたおしのさんは...
竹久夢二 「砂がき」
...或る人物に扮する俳優は甚しく限定されることになろう...
豊島与志雄 「形態について」
...ルヰ・ジュウベエ扮する所の中世の生臭坊主に見えた...
中島敦 「かめれおん日記」
...獅子神に扮する者が...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...(実際に私は喜多六平太君が女性に扮する時...
野口米次郎 「能楽論」
...異国の女性に扮するときはあれほど自信のある演出するのにと思った...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...妾の相手形(やく)のホセに扮する谷村という人は...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...渡辺はま子扮する竹本映子の家...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...目の鋭い水々とした顔立ちで「鼠小僧」などに扮すると...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...師匠菊之丞が扮する...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...まじめな好青年はこの役に扮することを喜ばぬが...
柳田国男 「雪国の春」
...粂八の旗揚げ女が女に扮するのが今の女優...
山本笑月 「明治世相百話」
...一体に伊井蓉峰(ようぼう)の様に軽く動く人でモリエエルの様な大人物に扮するには不向(ふむき)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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