...」そんな風で二人は全く打ち解けて話し込んだ...
内田魯庵 「温情の裕かな夏目さん」
...大人しいようでその実いつまでも打ち解けてくれない雪子と云うものが一番気心の分らない扱いにくい小姑(こじゅうとめ)なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今夜は皆よく打ち解けてしゃべったけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...打ち解けたというより...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そうでなけりゃこれまで打ち解けて言えはしないが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女が打ち解けた眼と...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...温情のないあまり打ち解けない表情でそらされ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一人でも他人が側に居ると愛嬌のある彼は元氣よく笑ふのであるが僕と二人の時は打ち解けることもないといふ姿であつた...
長塚節 「開業醫」
...それからといふものは女は少し打ち解けて徳利を取り上げて漸く酒をさした...
長塚節 「開業醫」
...「なに」と糸子は打ち解けている...
夏目漱石 「虞美人草」
...穏やかに打ち解けて話せるようになって来た...
夏目漱石 「門」
...稻葉屋さんも骨折甲斐はあるだらう」平次は打ち解けた調子でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから打ち解けて附合うようになり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なお打ち解けがたい点があった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いつの日に自分は娘のために打ち解けて弾いてくれる父親の爪音にあうことができるのであろうと玉鬘はみずからをあわれんだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかも打ち解けぬものが夫人の心にあって品よく艶(えん)な趣なのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...打ち解けた笑顔の挨拶だった...
横光利一 「旅愁」
...心も打ち解けたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索