...我が意識の外に切り捨て...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...如何にも我が意を得たる絶好の対象物だと思ったのでした...
海野十三 「三角形の恐怖」
...早晩これを発表されるということを聞いて大いに我が意を得たるものであると喜びに堪えぬ...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...かつてある人の言葉に「虚子の俳話は俗談平話のうちに俳諧(はいかい)の大乗を説くものなり」とあったことは我が意を得た言である...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...どうだ重いかと申しますからほんとうにおもいちりめんだといいましたら我が意をえたようにうなずきましてちりめんというものはしなしなしているばかりでなくこういうふうにしぼが高くもりあがっているところがねうちなのだ...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...いかにも我が意を得たと云うように打ち頷いて...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...王妃は約束を云ひ出すまでに我が意を枉げたを今更に殘念がつた(was very sorry she had yielded so far as to make a condition)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...まさに我が意を得たり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...青嵐は我が意を得たりとばかり受取って(この浪人の名を暫く仮りに青嵐と呼んで置く)...
中里介山 「大菩薩峠」
...我が意を得たりと言わぬばかりに...
中里介山 「大菩薩峠」
...大いに我が意を得たりと思ったね...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...しかして先にも述べた通り勝つとは我が意を遂(と)ぐるの謂(いい)であるなら...
新渡戸稲造 「自警録」
...我が言葉をもって我が意を達するに足らず...
福沢諭吉 「学校の説」
...二十日にしておけと大いに力説したから我が意を得たわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...われに我が意の違へるを責む...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...我が意を得ている)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)アルキュタスの意見はすこぶる我が意を得ている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...久慈は我が意を得たという風に眼を輝かせた...
横光利一 「旅愁」
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