...今夜も出懸けるのかえ...
石川啄木 「菊池君」
...出懸けるなら一緒に出懸けないか?』『何有(なあに)...
石川啄木 「札幌」
...出懸けるなら一緒に出懸けないか?』『何有(なあに)...
石川啄木 「札幌」
...夕日が最後の光を懸ける……...
石川啄木 「赤痢」
...(日蝕(にっしょく)があるからそれを見にまた出懸ける...
泉鏡花 「婦系図」
...はいらないやうに心懸ける事ですねハヽヽヽ』『しかし...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...表の懸け金を懸けることを忘れていたのか...
海野十三 「深夜の市長」
...土地払下案をここ三日ほど市会に懸けるのを猶予してやれませんか」なんだ...
海野十三 「深夜の市長」
...御天守にあるお道具を一と品取って参りましてお目に懸けるでござりましょう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...見舞の電話一つ懸けるのではなかったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの金をちりばめた壁はあの女の肖像を懸ける場所ではない...
ボードレール 富永太郎訳 「計画」
...徒歩で車のあとを追い懸けるのは余り下品すぎる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...姉がまた壺へ手を懸ける...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...其の家は、――判乎(はっきり)記憶には在りませんが、其の貧相な路次の中では異彩を放つ粋な小造りの二階家で、男が硝子格子に口を押し付ける程近寄せて、今晩は、と声を懸けると、内部からはいと答える四十女らしい者の婀娜(あだ)めいた声が聞えて来、夫迄消えていた軒灯にぽっと灯が這入りまして、私達の立って居る所が薄茫乎(うすぼんやり)と明るくなりました...
西尾正 「陳情書」
...別に気に懸けることはないけれど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...頗(すこぶ)る智慧(ちま)才覚が有ッてまた能(よ)く智慧才覚を鼻に懸ける...
二葉亭四迷 「浮雲」
...正面の壁に掲げられてあるバツカスの肖像画の下にイダーリアの肖像画を懸けることにした...
牧野信一 「山彦の街」
...六升飲んで出懸けると炎日のため件(くだん)の虫がたちまち溶け腐りて漆のごとくなりおった...
南方熊楠 「十二支考」
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