...半纏着にまた凭れ懸かるようになって...
泉鏡花 「婦系図」
...心に懸かるは只少將が身の上...
高山樗牛 「瀧口入道」
...なかなか時間が懸かるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度こそはと見込みをつけて懸かる仕事がみんな外れてしまうものだから...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...空の大海星のさと緑をこらすたゞなかに懸かる微塵の影ひとつ見る/\湧きて幾千里あらしを孕み風を帶び光を掩ふてかけり行く...
土井晩翠 「天地有情」
...今から降り懸かる最悪の運命から救えるかもしれない...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...災いは毎回差出人の移動距離に応じた時間の経過後に降り懸かる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...一寸横道にそれねばならぬ問題に引っ懸かる...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...繊月樹頭に懸かる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...弥之助はこの新百姓に取り懸かる時...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...それを基礎から打ち崩して懸かるのは大変な難事業だし...
夏目漱石 「それから」
...いづれ恨みの懸かるべきは我れなり...
樋口一葉 「花ごもり」
...その当初自分で用いなかったというその一点に懸かる...
久生十蘭 「魔都」
...六寸となって跳び懸かるその頭を拗(ひし)げば死すとある...
南方熊楠 「十二支考」
...只主人の清閑を妨げるのでは無いかと云ふ事丈が気に懸かる...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...どうしてお心に懸かるのであるか」「今も...
吉川英治 「黒田如水」
...其刀(それ)が気に懸かるように...
吉川英治 「山浦清麿」
...南方の空に懸かる三つ星を見るごとにわたしは故郷の父を思ふ...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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