...慇懃(いんぎん)におれへ会釈(ゑしやく)をした...
芥川龍之介 「窓」
...それからは頗る慇懃(いんぎん)に待遇した...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...老夫婦の餘りにも慇懃をきわめるあしらいといい...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...いとも慇懃に小腰を屈めます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...一寸お孃樣に御目に掛りたう御座いますが」慇懃(いんぎん)な平次を尻目に見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――どんな御用でございましょう」慇懃(いんぎん)に迎え入れた平次に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...慇懃(いんぎん)に挨拶せるは福田なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...叮嚀に慇懃(いんぎん)に喋々しく陳(の)べ立てて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...いかにも現しげでしかも慇懃な態度でである...
堀辰雄 「エトランジェ」
...あくまで慇懃(いんぎん)にしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...慇懃(いんぎん)に糺(ただ)しているのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「上杉謙信」
...慇懃(いんぎん)に師礼を執(と)ってたずねた...
吉川英治 「上杉謙信」
...それもあくまで慇懃(いんぎん)な勧(すす)めである...
吉川英治 「三国志」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「三国志」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...慇懃(いんぎん)に一献(こん)向ける...
吉川英治 「宮本武蔵」
...公共の場所では慇懃(いんぎん)な態度をとれとか...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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