...谷村博士と慇懃(いんぎん)な初対面の挨拶をすませてから...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...慇懃を通じようとしたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...慇懃(いんぎん)謙遜な言葉に誠意が滔(あふ)れて人を心服さした...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...昨夜とはまるで変った慇懃な言葉で事件の内容を語った...
海野十三 「深夜の市長」
...美しい姉妹に慇懃(いんぎん)な会釈(えしゃく)をする...
太宰治 「律子と貞子」
...慇懃(いんぎん)を結んでいたからであると云われる...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...貴人に応対する場合の慇懃(いんぎん)な姿勢を取った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「どうぞ」と運転士が慇懃に腰をこゞめた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...かほどに慇懃(いんぎん)になろうとは思いも寄らぬ事であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...多良井家の待遇は慇懃(いんぎん)を極めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかにもわざとらしい慇懃さで...
久生十蘭 「海豹島」
...よろしく」と慇懃極まる挨拶をした...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...一方には賭博者の要求に対していちいち慇懃(いんぎん)に耳を傾け...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...私の顔見知りの妓で近隣の鮨屋の出前持と心中仕損つたものはあつたがこの夏の夜の街頭音楽家と慇懃を通じたと云ふものは...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...玄徳は慇懃(いんぎん)に...
吉川英治 「三国志」
...こんどは自身から舅姑(しゅうと)の前へ慇懃(いんぎん)に辞儀をして...
吉川英治 「新書太閤記」
...まず慇懃(いんぎん)なる挨拶を呈(てい)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...枕頭に慇懃(いんぎん)の使者を賜わることも幾度とあっては...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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