...ホラをふいてエラがる人だけれど憎めない人間だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...山口で、ゆくりなく、川棚温泉で昨夏相識の坊さんに邂逅した、彼は俗坊主だけれど、憎めない人間だ...
種田山頭火 「行乞記」
...憎めない者の犯した罪はどう憎んでよいかわからぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間というものは憎めないものだ――というような淡い感情に...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこまで赤裸になれば人間も憎めないではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつは憎めない男だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに憎めない何物かがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス君のようなだらしない奴でもまた憎めないところがある戻って来れば私は悪い気持がしない七兵衛おやじが当分戻れないと考えると悲しい悲しいのはそればかりじゃないたずねてわからない人が幾人もある逢いたいと思うけれども逢えない人がこの世に幾人もある!こう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...女というものは憎めないものだと...
中里介山 「大菩薩峠」
...一寸憎めない男振りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憎めない存在だった...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...憎めないよ...
牧野信一 「眠い一日」
...たとへ少し位お光さんが惡くても憎めないやうな氣がする!』女といふ小鳥位愛さるゝ事の好きなものはありません...
水野仙子 「道」
...あのひとが憎めない...
山本周五郎 「寒橋」
...一座の人々は憎めない奴だと笑いだした...
山本周五郎 「新潮記」
...なぜか道誉を憎めないで自虐的(じぎゃくてき)に自分のみを掻きむしる...
吉川英治 「私本太平記」
...どんな人でも憎めない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そんなことを云ってたか」「憎めない人間だって」「じゃあ...
吉川英治 「松のや露八」
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