...お父さんをちっとも憎めない...
太宰治 「正義と微笑」
...こいさんも憎めないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...民子は後でそれを知つた時には思はず眉をしかめたが「多少は悪いと思つてるんでせうよ」と云ひながらも憎めない気がした...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...そこまで赤裸になれば人間も憎めないではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつは憎めない男だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも憎めないところがあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこに憎めない何物かがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛は面憎くその男を見直そうとしたが、どうも、憎めない...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎めない存在になっていることは大方の知っている通りだ...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...憎めないところのある二十歳くらゐの娘です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憎めないところのある二十歳くらいの娘です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの女には妙に憎めないところがあるよ」「あつしもさう思ひますよ」「隅田川へ投り込まれてもか」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...汚い割にはどうも憎めない男です...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...することにとぼけたところがあって憎めない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たとへ少し位お光さんが惡くても憎めないやうな氣がする!』女といふ小鳥位愛さるゝ事の好きなものはありません...
水野仙子 「道」
...お久美さんと云えば憎めないもの...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一座の人々は憎めない奴だと笑いだした...
山本周五郎 「新潮記」
...愛嬌のある憎めない顔つきをしております...
吉川英治 「江戸三国志」
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