...我ら日本人の将来はまことに憂うべきものである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...また立派な商人も資産が出来るとたちまち今までの商業を捨てて無職の資産家となって隠れることなどは実に国家のためにも憂うべきことであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...きょうのお客様は、ことにも憂うつ...
太宰治 「女生徒」
...然し直に父母の身の上を憂うる程切迫した感情を抱かなかったのである...
永井荷風 「花火」
...彼等の憂うるところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを憂うる心が二つであってはならぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは憂うるに足りないことでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを憂うる人もあろうが...
新渡戸稲造 「自警録」
...国を憂うる人は甚だ少い...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...未来を助かる道を得たれば憂うる心は聊(いささか)も無い...
野村胡堂 「十字架観音」
...ある子供は憂うつに...
羽仁もと子 「おさなご」
...また憂うべきものなきに非ず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...つまり「衆に先んじて憂う」とか「死屍に鞭打たず」とか言った式の観念的な倫理観のコンガラカッたものです...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...恐れるところも憂うるところもなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お家の浮沈を憂うるとか...
吉川英治 「黒田如水」
...絶えず蜀自体の内にさまざまな憂うべきものが蔵されておったような危機に於てをやである...
吉川英治 「三国志」
...秀吉は憂うるの余り京都に良医があるということを口実にして...
吉川英治 「新書太閤記」
...実はわれこそ独り日本を憂うるものと――のちに思えば恥ずかしいほど自負していたが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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