...村民の間にもようやく前途を憂うる気分が動きつつあることがわかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...苟も天下の憂に先達て憂うることを知るものなればなり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...憂うべき状態に陥っている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...従って地方の青年達が都会を指して来るということは憂うべき事と思う...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...憂うべきことながら...
豊島与志雄 「風俗時評」
...これは憂うべきことに違いない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...これを憂うる人もあろうが...
新渡戸稲造 「自警録」
...ここにまた二個の憂うべき事併発し来りたり...
野中到 「寒中滞岳記」
...予に於て毫(ごう)も憂うるに足らず...
野中到 「寒中滞岳記」
...人を知らざるを憂う」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...また憂うべきものなきに非ず...
福沢諭吉 「旧藩情」
...国のためにすこぶる憂うべし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...明日を憂うる愚をばなすまじ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――国家将来について憂え金銭について憂う...
山本周五郎 「季節のない街」
...決して憂うることはなかろう」以上の事々を...
吉川英治 「三国志」
...早くも憂うべき破綻(はたん)の兆(きざ)しが事実となってあらわれた...
吉川英治 「新書太閤記」
...実はわれこそ独り日本を憂うるものと――のちに思えば恥ずかしいほど自負していたが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...水戸一藩を気ままにせん下心なりなどと――もっぱら真(まこと)しやかに憂うる人々もないではない」「…………」「紋太夫」「……はっ」「わしを信じろ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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