...食慾の外にも数え挙げれば、愛国心とか、宗教的感激とか、人道的精神とか、利慾とか、名誉心とか、犯罪的本能とか――まだ死よりも強いものは沢山あるのに相違ない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...此意味に於いて「成長の慾望」を持たない者は始めから問題にならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あくことなき所有慾や物質慾によって充(み)たされるものではありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...まだ柿の実を取って食おうという慾がありましたが...
太宰治 「トカトントン」
...食慾がない、昨日の酒がまだ一升残つてゐるのに飲みたくない、弱くなるときにはかうも弱くなるものかと嘆きたくなる...
種田山頭火 「其中日記」
...ただ銘々の我慾の節制と相互の人間愛によってのみ理想の社会に到達する事が出来るというのであるらしい...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...それに恥を忍んで自分の情慾の事を打ち明けて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...二者相結ばんと慾すること...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...君の耳はそれを聽くか?久遠(くをん)のひと 佛陀よ!ある風景の内殼からどこにまあ! この情慾は口を開いたら好いのだらう...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...天下の人皆財(ざい)を貪(むさぼ)るその中に居て独り寡慾(かよく)なるが如き...
福沢諭吉 「日本男子論」
...五歳のときトウ/\酒慾を征伐して勝利を得たから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...啻(ただ)さへ秋は僕達の食慾をそそるのに...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...泰子が衰弱をとり戻せずこの数日来葡萄糖を注射していますが、食慾なく、母の目には益やつれを加えているらしいから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...即ち日本が彼らの物質慾を刺戟し始め...
横光利一 「欧洲紀行」
...一同の喧騒と物慾にくらんでいる目は...
吉川英治 「江戸三国志」
...上野介の酷薄(こくはく)貪慾(どんよく)なことは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...宅助も急に食慾をそそられ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また一切の我慾と他慾を――世の吏事に対してすら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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