...卑しげな慳(けん)のある女親まじりに...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...邪慳(じゃけん)にお引張(ひッぱ)りなさいますな...
泉鏡花 「縁結び」
...邪慳(じゃけん)にし...
太宰治 「人間失格」
...傘をひろげると誰かが邪慳につきのけた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...邪慳(じゃけん)な顔つきをすぐに和らげた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かえって助けに来た自分を邪慳にし...
中里介山 「大菩薩峠」
...突慳貪(つつけんどん)にいつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...貴方があんまり私を邪慳にするので...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...「お葉さん、これ以上、おれを苦しめてくれるな」「なにをいってるのさ」と、お葉は、邪慳に、十郎の手をふり払った...
火野葦平 「花と龍」
...その水面の闇と冷気は暗緑の園に邪慳らしく閉ぢこめられてゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...妙に残忍な邪慳(じゃけん)な調子が表われているのです...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...少し邪慳(じやけん)に)そんな...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...香代 いいよ! (相手の手を邪慳に振り払ふ)どうなるもんか...
三好十郎 「地熱」
...いかにも邪慳(じゃけん)に...
山本周五郎 「花も刀も」
...邪慳(じゃけん)にチエ子の手を振り離して小走りに駈け出した...
夢野久作 「人の顔」
...慳貪(けんどん)なる黒奴(くろんぼ)の曲馬(きよくば)師は広告のため...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...三には無欲恬淡(てんたん)で物に慳貪(けんどん)の風がない――と...
吉川英治 「私本太平記」
...フィリップは邪慳(じゃけん)な調子で言う...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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