...さうして又(また)この町(まち)はづれの陰慘(いんさん)たる風物(ふうぶつ)と同(おな)じやうな色(いろ)の著物(きもの)を著(き)てゐた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...ありし昔に似もつかぬ悲慘の容貌...
高山樗牛 「瀧口入道」
...惡縁(あくえん)慘(むご)く破(やぶ)れて身(み)を宿怨(しゅくゑん)と共(とも)に埋(うづ)む...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
... 520衆は勇みてトロイアの威力並に叫喚を物ともせずに悠然と立てり――颯々の呼吸より朗に吹きて慘憺の陰雲拂ふ強き風...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あらゆる悲慘をも甞め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...小さき瓜を此の大きさに育て上げたのは誰だ? 慘めな亡命者を時めく衞侯に迄守り育てたのは誰だ? と樓上で狂人の如く地團駄を踏んで喚いてゐる彼の男の聲にも...
中島敦 「盈虚」
...況してやモルトナス島のあの兇惡な慘劇とストックホルムの富の王者とを結びつけるなどは?北マラアストランド二十四番街...
南部修太郎 「死の接吻」
...聞いただけでも陰慘な氣持になる...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...慘憺(さんたん)たる中を一通り見て廻つた後で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この兇惡無慘な浪人者を縛つてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笑つてゐる早苗の顏は何となく陰慘に見えて...
林芙美子 「風媒」
...此説を作す者は畢竟政治の艱難に逢はずして民心軋轢の慘状を知らざるの罪なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...食事の貧弱なあてがひは慘(みじ)めだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の慘(みじ)めな子供時代の話をすつかり彼女に話した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一つの凄慘な幻影を抱かしめる...
三好達治 「霾」
...そこでは曾(か)つて見たこともないこの巣窟にありがちな慘忍な形式で...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...良人の慘澹たる社會面の生活苦や創造苦は見てもやらないし...
吉川英治 「折々の記」
...しかも慘澹たる負けたこの大地の上で...
吉川英治 「折々の記」
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