...三十年前の本所は感じ易い信輔の心に無数の追憶的風景画を残した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...実は「善く見る目」と「感じ易い心」とだけに仕上げることの出来る小説である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...長篇「暗夜行路」を一貫するものは実にこの感じ易い道徳的魂の苦痛である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...感じ易いものの姿で蒼くたゆたうてゐるさまが...
太宰治 「右大臣実朝」
...ひとから尊敬(そんけい)されるとそれに感じ易い老人(ろうじん)の方は...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しずかで感じ易い少年でしたから...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...それが氣の弱い、感じ易い、物事に單純過ぎる、人間的な苦悶を知らないお坊ちやん育ちの私だから、もう一圖に醫師の詞に脅かされてしまつたのだ...
南部修太郎 「疑惑」
...東野の感じ易い心をチクチクさいなみます...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...錢形平次の感じ易い心にピンと來た第一印象でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神経質な感じ易い人物にすぎなかった...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...優(やさ)しい感じ易い人だと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まあどつちかと云へば感じ易い方ぢやなくて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さういふ「善く見る目」と「感じ易い心」とだけで仕上げたところの小説を書いて行かうとした...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...健康な人もなんらか身体に変調を感じ易い時だったので...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...私は花の香には実に感じ易いから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の感じ易い心を惹いた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...その中(うち)でも「不良性」は真っ先にこの刺戟に感じ易い...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...粗暴なきようにいたしまする」情に感じ易い張飛は...
吉川英治 「三国志」
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