...しかし第三者を愛する為に子供を顧みない女には満身の憎悪を感じている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自己の生活を公衆の前に隱す抽象的原語を愛する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...また、愛する匂ひも、あツたかい氣はひもしない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...余は荒熊(あれくま)のごとくになり「愛するものを余に帰(かえ)せよ」というより外(ほか)はなきに至れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...一等彼の愛する人間であるように思われてきた...
海野十三 「火薬船」
...兎の目を愛するあまり...
太宰治 「女人訓戒」
...クリストフがかくも凡庸(ぼんよう)な魂を愛するということは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愛する者は知らず知らずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼を愛するの資格をわれに求むる事は露知らず...
夏目漱石 「虞美人草」
...愛する力をさへ全く缺いたものに向けられる愛ほど一方的のものはないであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...愛する者同士が心中をする場合だね...
林芙美子 「浮雲」
...正しき神は誰よりも深く愛する父の側に立って当然なんです...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その土地で大きくなった私が武蔵野を愛するようになったのは...
三木清 「読書遍歴」
...その眼が精妙な仕組みのなかに私たちの愛するものの姿を映したとき...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...というふうに愛することができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは限りなく詩を愛する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...霊魂も感情もない肉体を愛するのと変りはないと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ことに鶏血草の深紅(しんく)を熱愛する癖あり...
吉川英治 「江戸三国志」
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