...その愛くるしい顔だった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...顔が熊の子のようで、愛くるしいので、きょうだいたちが、何かとかれにかまいすぎて、それがために、かれは多少おっちょこちょいのところがある...
太宰治 「愛と美について」
...―――」彼女の愛くるしい...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼女は良人(おっと)の帳場に坐って、園内の取締りに目をくばったり、出費を帳面にひかえたり、給料を渡したりするのだったが、彼女の薔薇色の頬や、愛くるしい、あどけない、さながら後光のような微笑みは、いましがた帳場の窓口に見えたかと思うと、次の瞬間には舞台裏に現われたり、かと思うとまた小屋の食堂に現われたりで、しょっちゅうそこらにちらちらしていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...色の白い愛くるしい顔立で...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...君はまたひとつ愛くるしい事件を君の記録に加えられるよ...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...そしてその愛くるしい顔立ちをなお完全ならしむるためには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...愛くるしいものは世になかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どう見ても愛くるしい美少年で...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十歳(はたち)そこ/\の愛くるしい娘...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愛くるしいおちょま口を動かして低い声でグルグル...
細井和喜蔵 「モルモット」
...と瑞々(みずみず)しく愛くるしい若さで云わなかっただろう...
宮本百合子 「女の歴史」
...小柄の愛くるしい顔だちで...
山本周五郎 「柳橋物語」
...愛くるしい女の子を...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...これはいつのまに」「愛くるしい娘だ...
吉川英治 「私本太平記」
...唐子(からこ)人形みたいな愛くるしい四ツばかりな男の子が入って来て...
吉川英治 「新・水滸伝」
...頭を青く剃(そ)っている愛くるしい小坊主なので...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まるで天女(てんにょ)みたいな愛くるしい顔しているのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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