...愛くるしい女の子があった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あの愛くるしい顔もすっかり衰えてしまった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...目元や口元の愛くるしい子供を...
徳田秋声 「爛」
...お礼を!」それまで笑っていたリーズの愛くるしい顔は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...愛くるしい鼻つきや...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何といふ可憐(かれん)な、愛くるしい、かなしげなものがこの世にはゐることか...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...この愛くるしい小娘がしきりに胸を痛めている心配というのは一体なんであろう...
久生十蘭 「魔都」
...なかなか美しい鼻を持った十六になる愛くるしい娘もあって...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...例の愛くるしい調子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...いつもの愛くるしい声で尋ねますと...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...美しくて愛くるしい表現でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...愛くるしい娘の子が両の腕(かいな)に力を籠めて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...四十歳を越した文豪の心は予(かね)て愛くるしい此(この)小娘に動かされて居て二人の間にデリカアな話が交換される...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...またゴオドが愛くるしい王妃のやうな微笑を浮べて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...艶(なま)めかしい美姫(びき)と愛くるしい女童(めわらべ)が...
吉川英治 「三国志」
...お喜代の愛くるしい眸(ひとみ)や...
吉川英治 「松のや露八」
...愛くるしい姿をして飛廻っていたのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...ルパンはこの無邪気な愛くるしい少年に対して...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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