...自分は「人を對手にせずして天を對手にせよ」と云つた人の意味深い言葉を忘れることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ばかりと云つたりのみと云つたりする意味深い言葉を此の如く誇張のために用ゐるのは通俗演説家の詐術として意味があるに過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...もっと意味深いものであった...
伊藤野枝 「転機」
...かかる世紀にあるわれわれ東瀛(とうえい)の民族が又改めてミケランジェロを静観することは意味深い...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...簡単なれども意味深い会食...
種田山頭火 「其中日記」
...この優れて意味深い自然概念から特別の影響を蒙ったようには見えない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...何しろ私の一生にあれほど意味深い年はありませんでしたからね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...アンジョーラは半ば謎(なぞ)のようなしかも意味深い比喩(ひゆ)を多少交じえながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...医者は意味深い一瞥(いちべつ)でその問いに答えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ことに意味深い表徴(しるし)になっている」「ナニ...
中里介山 「大菩薩峠」
...今まで語り継がれているのは誠に意味深いことだ...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...意味深い神秘主義の源とし...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...非常に意味深い推論の相当に広い範囲へ導くであろう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あゝ其の意味深い眼色(めいろ)!私は何んと云ツて其を形容(けいやう)することが出來やう...
三島霜川 「虚弱」
...遥かに意味深い場合があるのを知って下さい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...此猫の冒険は意味深いものである」...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...何等かの意味深い暗示が含まれているかのように響いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...――画面において浄土の光景を物語ることではなくしてただ永遠なるいのちを暗示する意味深い形を創作するにあることを...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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