...今日、突然人の名前を聞かれて、全然想到しなかった...
...結婚式の日程を決めるのに、相手と相談していたら、いいアイディアが想到した...
...あの時、あの場所で彼女に別れを告げた瞬間、彼女が悲しんでいる表情が想到される...
...仕事中に、急に大事な書類を提出していないかと不安になって、パソコンのファイルをチェックし、すぐに想到した...
...友人と話しているときに、たまたま最近流行っている映画を思いついて、想到したら、皆がすごく盛り上がった...
...これが為に百尺(ひやくせき)の枯龍(こりゆう)斧鉞(ふゑつ)の災(さい)を蒙(かうむ)るもの百千なるべきに想到すれば...
芥川龍之介 「骨董羹」
...余も亦元来我国民の栄養不良なるを憂慮せる一人にして如何にして之を矯救すべきかに就て思を致したること久しかりしが終に良案を得ざりしに此の文を読むに及んで佳良にして廉価なる調味料を造り出し滋養に富める粗食を美味ならしむることも亦此の目的を達する一方案なるに想到し...
池田菊苗 「「味の素」発明の動機」
...平板なる記実にもし幾分たりとも故人の人物を想到せしむるを得たならこの一篇の目的は達せられている...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それ以外の多くの複雜なる内容を持つ語の意味を明瞭に言ひ表はし得ることに想到した...
高田力 「ベーシック英語」
...獨り病室に委棄されて冷血なる看護婦の手に守られつゝある文太郎の屍に想到して彼は卒然として歩を病室の方に返した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...反言すれば秋風の趣に案じ入っているうちにこの人事に想到したのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...その上火山系の上に眠っているわが国土の危険に想到して...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...しかしその理に想到し...
田辺元 「メメント モリ」
...何か重大事に想到したように...
谷譲次 「踊る地平線」
...嘗(かつ)てその可能性に想到したことがなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...実はやはり一つの不安なる群れ評壇を構成していることに想到する時...
中井正一 「「壇」の解体」
...根本的な何故に)そのごとく起こらねばならぬか」ということに想到し...
中島敦 「悟浄出世」
...新疆の運命すこぶる悲観すべきものあるに想到し...
日野強 「新疆所感」
...而して万葉人などの夢にも想到しない繊度と新味とを出さうと努めたのであつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これがために已(や)まむとまでは想到(おもいいた)らざりしか...
森鴎外 「うたかたの記」
...そしてロチの哀歡に想到せよ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...清長の名畫品海宴遊圖を想到したり...
吉川英治 「折々の記」
...想到せずにいられなかった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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