...自分の小さゝと弱さと卑しさとをその儘に看過する惰弱の心を挾んでゐないと云へなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...即ちパリの遊人等の惰弱なお上品に対して...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...惰弱な紳(しんしん)の生活ぶりを真似(まね)ていたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...いったい政秀は父の政高に輪をかけた惰弱悠長(ゆうちょう)な性質で...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...惰弱(だじゃく)な...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時惰弱の公方様(くぼうさま)に任せておいては...
中里介山 「大菩薩峠」
...あらゆる華奢惰弱の風を奨励した時から...
中里介山 「大菩薩峠」
...その惰弱(だじゃく)に換えるのに一種の威風を以てしているところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...惰弱で不可(いか)ん...
夏目漱石 「それから」
...どうも職業のない人間は、惰弱で不可ん...
夏目漱石 「それから」
...僕も豆腐屋へ年期奉公に住み込んで置けばよかった」「君は第一平生から惰弱(だじゃく)でいけない...
夏目漱石 「二百十日」
...学芸によって国が惰弱(だじゃく)に流れることもある...
新渡戸稲造 「自警録」
...惰弱(だじゃく)な教育だと思うのです...
羽仁もと子 「おさなご」
...惰弱だといわれる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...いや迷信も無信仰も惰弱も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな惰弱な生活はゆるさん...
吉川英治 「親鸞」
...その後逐(と)うとう惰弱に流れ...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
...こんな惰弱な風はよろしくないといって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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