...僕は名残り惜しくも...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...名残(なごり)惜しくもクロクロ島を出掛けたのであった...
海野十三 「地球要塞」
...自分は口惜しくも濁世(じょくせ)に生れ合わせて無実の讒奏を蒙(こうむ)り...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...治安維持法の「改正法」案は衆議院を通過したが惜しくも貴族院で握り潰された...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...僕は別に口惜しくもないだけに鍛えられてきた...
豊島与志雄 「二つの途」
...惜しくも無いが講談というものは新形式に於て...
直木三十五 「大阪を歩く」
...惜しくも明治三十三年ごろにたおれ...
中井正一 「図書館の未来像」
...惜しくも見過した...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一方では「惜しくも優勝を逸す」と残念がり...
中谷宇吉郎 「ものは考えよう」
...ヨイチ澤(コダ池澤)の下り名殘惜しくも僅か一服で黒岩山の頂を離れた私達は其れから南に尾根の偃松を分けて下つた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...――惜しくも、彼の稀なる九折の回廊も共に消え去せたが、吾等は、常緑樹の翠の香が煙りの如く漂ふうちに――何時、何処でゞも、居ながらに、直ちに彼の悉くの珠玉の光りに接し得らるゝ――...
牧野信一 「珠玉の如き」
...惜しくもその席をお引きになったその時の御感想に...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...惜しくもこれを討ちもらしたので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...至って惜しくもないガラクタばかり...
吉川英治 「江戸三国志」
...今になって惜しくも残念でならないのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...惜しくも兄の高氏へ...
吉川英治 「私本太平記」
...口惜しくもあり恥かしくもあって...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そゞろに殘り惜しくも振返へられた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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