...彼はふと戸惑う...
梅崎春生 「幻化」
...自分の考え惑うてきたことが一々手にとるようにハッキリと説明されている...
辻潤 「自分だけの世界」
...思い惑うふうに見えたが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...「お前は馬鹿だ!」と誰かがその声のない言葉を舌の先きでまるめこんでしまった――彼は歩きながらこんなことを繰返し惑うていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...群集の逃げ惑う真中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことまで思い惑うているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...立惑うているところを以て見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...役人に追立てられて慌て惑う状(さま)が...
中島敦 「盈虚」
...命がけの仕事だ」平次は何やら思い惑う様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はそれ迄思ひ惑うてゐたところの父を取り入れた第一の短篇を書いたのだ...
牧野信一 「父を売る子」
...宮が泣き惑うておいでになるのもごもっともなことに思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それらのことを思い惑うにしては...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もうなにも思い惑うな...
山本周五郎 「橋の下」
...段珪(だんけい)はひとり野道を逃げ惑うてきたが...
吉川英治 「三国志」
...山もゆるがす勝鬨(かちどき)をあげながら蜀兵はうろたえ惑う統軍へ喚(おめ)きかかった...
吉川英治 「三国志」
...何を疑い惑うのか...
吉川英治 「新書太閤記」
...慌(あわ)て惑うな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...惑うているまにも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索