...「おれは多分死ぬだろう!」彼は自分へ言い惑うように言った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ゆっくり行くべきか早く行くべきか惑う...
豊島与志雄 「霧の中」
...逃げ惑う味方を追っかけている武士方に立向う...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなことまで思い惑うているところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...立惑うているところを以て見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...商人は思い惑うように言った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...どっちを追って好(い)いのやらと戸惑うた万豊が八方に向って夢中で虚空を掴(つか)みながら暴(あば)れ出た...
牧野信一 「鬼涙村」
...一度此方へ帰つて来て――」何かうまい口実は見つからないものかと彼が思ひ惑うてゐるうちに...
牧野信一 「渚」
...散々思い惑うた末...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...何度も思い惑うているところであった...
室生犀星 「荻吹く歌」
...思い惑うように溜息(ためいき)をついたりした...
山本周五郎 「つばくろ」
...いささかも思い惑うことのない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「わははは、何を戸惑うて...
吉川英治 「三国志」
...何を戸惑うてこの袁紹に……...
吉川英治 「三国志」
...田楽狭間(でんがくはざま)は、この道を真東(まひがし)よな」柴田権六とか林佐渡とかいう重臣たちは、むしろ物見の報告を、非常な惑いと、危惧をもって聞いたので、信長の直感と、その驀進(ばくしん)ぶりを、たって止めたが、信長は肯(き)かず、「卿(けい)ら、老朽の智者ども、この期(ご)になお、何を惑うぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...泣き惑うてはただうろうろ...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして戸惑う大きな臀(しり)を突き飛ばした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分は久しく焦点を定め惑うていた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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