...悶えるのが二葉亭の存在であって...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...毎日毎日嘆き悶えることだろう...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...甞てはその人の心身共に自分がすっかり握っていたのだという安心を得ようと悶える...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...悶えると云いますか...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...怒つた同じ面が息をきつて自卑の念にも悶える...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...老いると感じることそのことが苦しみ悶えるのであらう...
種田山頭火 「其中日記」
...……寝床にもぐりこんだまゝで悶えるばかりだ...
種田山頭火 「其中日記」
...貴方がお抱きの妾のからだはエス様の腐つた接唇でうよ/\してます!かくて敗れた魂と悲しみ悶える魂はキリストよ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...どんなに悶えるか...
南部修太郎 「疑惑」
...一時も早く主人宗盛から帰国の許可を得ようと悶えるのである...
野口米次郎 「能楽論」
...身を悶える)忠太郎 喜八...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...悶えるように燃えつづける火を見て...
本庄陸男 「石狩川」
...ペン先に眼を落したりして悶える如き姿を...
牧野信一 「武者窓日記」
...足元のドアマットがブンブンうなって悶えるので...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...さあねえさん、あっちへいこう」為と丑、相手がもがけばとて、叫ぼうとて、ためろう奴ではない――二人、左右から取りついて、腕をつかみ、胸を抱き、「放せ! 無礼もの!」と、叶わぬ身に、身悶える浪路を、奥の方へ、引きずって行こうとするその折だった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...哀れに思われなんだか?若い人の心は悶えるのも人一倍くるしみのますものじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...男が悶(もだ)えれば悶える姿を見る面白味...
吉川英治 「江戸三国志」
...その両眼に怨むような咎めるような苦しみ悶えるような色をうかべ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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