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饗庭篁村 「木曾道中記」
...總て矮小にして無意味なるを悟るときに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...僕は悟るところがあった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...迷ってはじめて――換言すればわれわれが世界を見失ってはじめて――われわれはわれわれ自身を見出しはじめ、自分たちがどこにいるのかを、そしてわれわれの関係の無限の拡がりを、悟るのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その空なりと悟ることが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...自我の本体は各人が自分でそれを自覚する――つまり悟るより別段手段も方法もない...
辻潤 「自分だけの世界」
...それが彼女の運命を導いていることを悟るであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...正しくないだろうか? いや彼ら自身でわれわれの言うことが正しいことを悟るに違いない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼れ一旦悟る所あるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...けれどもその意味を悟る事はできなかった...
夏目漱石 「明暗」
...富岡は自分の無力さを悟るのだつた...
林芙美子 「浮雲」
...唯人間の暗愚なりしを悟るのみにして...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...ここに於て始めて悟る...
南方熊楠 「十二支考」
...露骨に一目瞭然(いちもくりょうぜん)に秘密を人が悟るようなことはすべきでないものをと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らもまたわたしと同様に自分が虚しさと愚かさとに充満していることを悟るであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのどこが人に得心させにくいところであるかを悟る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の力で動かし難い事を悟るとともに...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...そこで打ち砕いた殻のなかに美味な漿液のあることを悟る機会が予の前に現われた...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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