...殆(ほとんど)息もつけない程咳(せ)きこまなければならなかつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...暫くしてかすかな産声(うぶごえ)が気息もつけない緊張の沈黙を破って細く響いた...
有島武郎 「小さき者へ」
...私は急に息もつけないやうなあなたの力の圧迫を感じました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...私は急に息もつけないようなあなたの力の圧迫を感じました...
大杉栄 「男女関係について」
...恐ろしさに息もつけない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...クリストフは感動のあまり息もつけないほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息もつけないような激しい苦悶(くもん)ばかりが残っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息もつけないほどのよい香りが...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...殆んど息もつけないで...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...ほとんど息もつけないで黒ラシャの一片を見つめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてもうそれだけで息もつけないほど疲れ果ててしまうだらう...
橋本多佳子 「麦刈」
...息もつけないほど...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...ほとんど息もつけないくらいなんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...雪之丞は、からだ中に、沸かし立てた、汚物をでも、べとべととなすりつけられるような、いいがたい悪寒(おかん)に、息もつけない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...平常馬鹿をつくしてお関に押えつけられて息もつけない様にして居る時とはまるで違って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...市村は息もつけないくらゐ...
室生犀星 「渚」
...息もつけないほどひき入れられているかれらを眺めるたびに...
山本周五郎 「さぶ」
...息もつけないほど苦しかった...
山本周五郎 「柳橋物語」
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