...それに恥ずかしい事を打ち明けるようだけれども...
有島武郎 「或る女」
...しかしそのときの考えは余りに消極的であったことが今となれば恥ずかしい極みである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...このように真相を白状すれば誠に恥ずかしい次第である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...どうも大和魂の持合せが少いんで恥ずかしいんですよ……」といって頭をかいたが...
海野十三 「空襲警報」
...恥ずかしい商売をしているんだ...
太宰治 「乞食学生」
...この文化の低い国の老人が言い出すとお笑いになるかも知れませんが……確かに文化も低く文明も遅れておりましてお恥ずかしい次第です...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...恥ずかしいが因(もと)なのでございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分の恥ずかしいこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だがすっ裸は恥ずかしいな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...仙太 え! じゃあんた様が甚伍左の親方様で!段六 利根川べりの甚伍左様でがんすか! あの名高え!甚伍 知っていなさるか? こいつは恥ずかしいな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...品のよい手跡で貴女(きじょ)も恥ずかしいほどなのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「こちらへ上がっておりましても私は恥ずかしい気がいたしまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あなたはお医者のような恰好(かっこう)でおそばに出ているのですから恥ずかしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...実際これが散逸していたなら自分としては恥ずかしいことであるし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見られれば恥ずかしいよ」と言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の生きていることが宮にも大将にも知れることになったならきわめて恥ずかしいことである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「おれにだって、恥ずかしいが、覚えがある」と茂次は吃りながら云った、「自分じゃあどういうことかわからない、どうしてそんな気持になるかと、てめえでめんくらったり恥ずかしくなったりするが、女のからだというものがふしぎに眼につくんだ、自分ではなんの考えもないのに、その菊二と同じこった、だらしのない恰好で洗濯をしているかみさんとか、戸板で囲っただけで行水を使ってる娘とか、双肌(もろはだ)ぬぎになって髪を洗ってる女なんかにぶつかると、どうしても眼をやらずにはいられなくなる、あとで自分をいやらしい野郎だと思い、死にたいほど恥ずかしくなるが、そのときはどうすることもできないんだ」「あたし」とおりつはさらに赤くなった顔をそむけながら、云った、「あたしそんな、だらしのない恰好で洗濯なんかしやあしないわ」「おめえのことじゃあねえ、子供のことを云ってるんだ」と茂次が云った、「子供にはそういう年ごろがある、中にはそんなことに気のつかない者もいるだろうが、たいてえな者は覚えがある筈だ、そうして、当人は決してみだらな気持なんかもってやしない、自分でどうしようもなく、しぜんとそうなってしまう、みだらだと思うのはおとなのほうだ、自分にみだらな気持があるから、子供の眼がみだらなように見えるんだ」「あたしのほうがみだらですって」おりつの眼が屹となった...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...自分の成長を思うと気恥ずかしい心地がする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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