...若し常に新鮮なる戀愛の恍惚境(ワイエ)に居らむが爲には...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼女は恍惚境(こうこつきょう)に入っているらしい...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...小山嬢がまだ持続する恍惚境から醒(さ)めやらぬのを見やりながら...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...いつしか恍惚境(こうこつきょう)にはいっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...フランス文学のN君はエスプリとエランの恍惚境を望んでドライブしているらしく...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...誰もほつと一息ついて痛ましい詩の恍惚境から目覚めるの感があるであらう...
野口米次郎 「能楽論」
...幽麗な恍惚境に彷徨ふ有様を見よ...
野口米次郎 「能楽論」
...まさに忘我の恍惚境(くわうこつきやう)に入つたと見れば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...全くの恍惚境(エクスタシー)に陷つて居るではありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恍惚境に入ることが出来るか...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...芸道三昧の恍惚境にひたり切って...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...翅を震はせるやうな恍惚境に...
林芙美子 「暗い花」
...失恋を同情されて胸一杯になるのはまたと得難い恍惚境だ...
牧野信一 「熱い風」
...何時も華やかに煙つてゐるといふ風な力弱い恍惚境があつた...
牧野信一 「黄昏の堤」
...私といへども空飛ぶ鳥と想ひを交す底の恍惚境に誘はれました...
牧野信一 「満里子のこと」
...下界に居る時とは生き心地の異った恍惚境にいるような感じに打たれることがある...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...極楽浄土としての恍惚境は...
正宗白鳥 「冬の法隆寺詣で」
...恐ろしい恍惚境(エクスタシー)だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索