「恍」の意味
ぼんやりとした様子
小説での「恍」の使い方
...彼はこの恍惚(くわうこつ)たる悲しい喜びの中に...
芥川龍之介 「枯野抄」
...或は恍惚たる悲壮の感激である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...紙鳶挙ぐる子供の、風の神弱し、大風吹けよと、謡ふも心憎しなど、窓に倚りて想ひを碧潭(へきたん)の孤舟(こしゅう)に騁(は)せ、眼に銀鱗の飛躍を夢み、寸時恍惚たり...
石井研堂 「元日の釣」
...うつかり恍惚と彳んだが...
泉鏡花 「遺稿」
...荘厳さ!恍惚(うっとり)と見惚れながらも...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...わざと恍(とぼ)けていた...
徳田秋声 「縮図」
...女は空を恍惚(うっとり)と見上げている――彼女は急いで家の中に入った...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...その風景に見恍(みと)れて彳(たたず)んだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕ノ魂ハ恍惚ノ彼方ニ飛ビ去リ...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...恍惚と立ちつくしているのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...或る時聖なる恍惚状態におちたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伊東さまったら」「恍惚(うっとり)と...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...恍惚と立ちすくんでしまつたことがある...
吉川英治 「折々の記」
...それにもややしばし見恍(みと)れている...
吉川英治 「新書太閤記」
...私は幅を下へ展(ひら)いて来ながらあの枯木と鵙の水墨にまったく恍惚と魅せられてしまった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...どんな女が……?」「空恍(そらと)ぼけたって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...芸術に恍惚とするものの心には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...信者たちを恍惚たらしめた...
和辻哲郎 「鎖国」
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